パウンドケーキを焼く時に、ありがちな失敗の一つに、中まで完全に焼けていない状態、いわゆる「生焼け」のパウンドケーキを焼いてしまうというのがある。
パウンドケーキを作ってる人で、生焼けパウンドケーキを焼いてしまった人はきっと多いのではないかと思います。少なくとも、このページに辿り着いた人は、きっと生焼けパウンドケーキで失敗した人たちではないでしょうか?
ご他聞に漏れず、僕も生焼けパウンドケーキを作ってしまったことがある一人。生焼けパウンドケーキを焼いてしまうと、生焼け部分は食べれないし、何よりも、気分が落ちてしまうので、絶対に失敗したくないもの。
そこで、二度と生焼けパウンドケーキを焼くような失敗をしないために、生焼けパウンドケーキを焼かない方法をまとめてみたいと思います。
Contents
生焼けパウンドケーキを焼かない方法
パウンドケーキの焼き時間を延ばす
焼き時間を延ばせば、それだけ焼きが深くなるから、生焼けの可能性は低くなります。
実際に、焼き時間を延長する方法は、生焼けを防ぐ効果的な一つの方法ではあるみたいです。
しかし、焼き時間を延ばすと水分が飛びすぎる可能性があるので、パウンドケーキのしっとり感が失われたりすることもあるようで、最終的なパウンドケーキの出来を考えると、あまり推奨されない方法なのかもしれません。
「失敗して生焼けパウンドケーキを作ってしまうよりはマシ」というような、比較的、安易な対策になると思います。
なので、焼き時間を延長するという方法は、レシピ通りの焼き時間が終了した時に、竹串を刺して焼け具合をでチェックして、生焼けだった場合のみ、焼き時間を延長するという臨時的な対応に留めて、基本的には、最初から焼き時間を延長するということは考えない方が良いようです。
ちなみに、僕が基本としている焼き時間は、40分〜50分が目安(前半20分、後半20分)ですが、使用している機材(オーブンや型)や条件(室温など)によって変わってくると思います。
生焼けが発覚して、やむなく焼き時間を延長する場合は、パウンドケーキの上にアルミホイルを被せると、焦げ過ぎ防止になります。
設定温度をレシピよりも高くする
レシピの設定温度よりも10度〜20度程度高めで焼いてみるのも1つの方法だと思います。
レシピの温度はあくまで参考であって、オーブンの性能や、使っているケーキ型の材質や、室温等、それぞれの条件で適温は異なるので、自分がパウンドケーキを焼く環境でベストな温度や時間を経験を重ねながら探っていくのが良いと思います。
つまり、レシピに記載されている温度はあくまで基本であって、絶対的に守らなければいけないあ温度ではない、ということですね。
レシピでよく見る焼き温度の基本は、最初は180度で余熱した後で20分焼き、切れ目を入れた後は、160度で20分焼くらいですが、僕のパウンドケーキを焼く環境では、パイレックスの耐熱ガラス製のケーキ型を使っていたりするので、アルミの型などに比べて熱伝導が悪いことを考慮する必要があったりするので、最初の余熱は200度、その後の焼きは180度が丁度良い焼き温度になっています。
パウンドケーキの仕上がりを考えると、焼き時間を延ばすよりも、設定温度で調整するのが良い方法だと思います。
パウンドケーキの生地に小麦粉を入れた後は混ぜすぎない
これは絶対守って欲しい事柄です。
パウンドケーキの生地のベースとなるバターと砂糖を混ぜる段階では、これでもかというくらいに泡立て器でよく混ぜる必要がありますが、小麦粉を加えた後は、グルグルと混ぜ込むのではなく、ゴムべらなどで切るようにしてサクッと混ぜるのがコツ。
グルグルと練り込むように混ぜてしまうと、グルテンと呼ばれる物質がが発生してしまい、これが生焼けの原因になってしまいます。
グルテンが発生してしまうと、生地に粘りが出てしまい、粘りが生地が膨らむのを邪魔してしまい、結果として熱が中まで伝わらず、生焼けの原因になるらしいのです。
グルテンとは・・・wikipediaより抜粋引用
小麦、大麦、ライ麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種。
小麦粉を水でこねると生成されて、粘りが出てくる。小麦粉はタンパク質の含有量の多寡により強力粉、中力粉、薄力粉に分けられる。製パンなど粘りを必要とする用途ではタンパク質を多く含む強力粉が使われるが、天麩羅などグルテン生成が邪魔になる用途では薄力粉を使い、グルテンが生成されないように水で練らないようにして調理する必要がある。
個人的な感想としては、生焼けの一番の原因は、焼き時間が短いせいでも、設定温度が低すぎるせいでもなく、小麦粉を入れた後の混ぜ過ぎが原因だろうと感じています。
何度やっても生焼けで失敗している人は、生地に小麦粉を入れた後に混ぜすぎていないかチェックしてみるのが良いかもしれません。
生焼けパウンドケーキを焼かないためのコツ
生地をヘラで切るようにして混ぜる
混ぜ方のコツはゴムべらで生地を切るように混ぜること。けっしてグリグリとかき混ぜてはいけません。慌てず、ただし手際良く小麦粉と生地を馴染ませていく。
全体を上手に馴染ませて、粉っぽさがなくなれば、多少小麦粉が残っていても、それ以上は混ぜないようにするくらいで丁度良いのではと思います。
生地を型に流し込む時に、中央部分を凹ませる
生地を型に流し込んだ後、中央部分を凹ませます。中央部分の生地にまでしっかりと熱が通りやすくなります。
中央部分がぷっくり膨れたカッコいいパウンドケーキを作ろうと思うと、真ん中部分を盛り上げたくなると思いますが、なるべく中央部分は凹ませて、焼けやすい型の縁の方に生地を盛るのが基本のようです。
かなり凹ませても、焼いていると生地が平らになってくるし、生地に空気を含ませていれば、充分膨らむので心配はしなくて良いと思います。
切れ目は、深めに入れる
一回目の焼きが終了した時点で、パウンドケーキに切れ目を入れるのですが、その時に、表面だけを切るのではなく、中央部分まで一気に深く差し込むように切れ目を入れると、中央まで熱が通るようことになり、生焼けの防止になるようです。
生焼けパウンドケーキを焼かないためのコツまとめ
パウンドケーキの生焼けについて、ざっと調べてみたところ、生焼けになってしまう原因と対策はだいたいこんな感じ。とりあえず、以上のポイントに注意しながらパウンドケーキを作るのに再挑戦してみると、パウンドケーキの生焼け問題が解決するかもしれません。
いろいろと試行錯誤して上達していくのも、楽しみの一つ。少しずつ美味しい理想のパウンドケーキが焼けるようになると良いですね。お互い頑張りましょう!